2006/10/12〜14
エコロジャパン 欧州視察ツアー2006 Japan Young Greens参加レポート

  vol.1 レポーター:ラガー(宍戸 大裕)

【エコロ(ベルギー緑の党)訪問】

エコロ・ブリュッセル支部事務所前

 

ベルギーのヤンググリーンズ
ヴィヴィアン・ラロワさん

     ブリュッセルで最初に訪問したのは、エコロ(ベルギー緑の党)のブリュッセル支部事務局です。 こちらでは事務局スタッフでベルギーヤンググリーンズのヴィヴィアン・ラロワさんにお話を伺う機会を得ました。 ベルギーが3つの議会を持ち、複数の言語が話されている多文化国家であることから来る政治運営の難しさや、 最近治安に対しての国民の関心が高まっていることなどをご説明いただいた後に、 とても印象的な話を伺いました。それはEUが最初に出来た頃の話です。 当時はヨーロッパが二度の世界大戦を経た後だったため、「反戦」、という共通の目標に向かって結束しやすい状況が生まれていたようなのです。 確かに冷戦は既に始まっていましたが、西側諸国では確実にヨーロッパ統一へ向けての下地作りが行われていたのです。 その際、彼らが非常に気をつけていたことが、「ドイツはドイツから始めない」、「フランスはフランスから始めない」 といった各国の国際会議におけるスタンスだったそうです。
     上記の話から、今後アジアに国際的なプラットフォームを築きあげる際に教訓となることが2つあると思います。 1つ目は、アジアとして共通の問題認識を持つということです。 2つ目が、「アジア連合」のように地球レベルで議論を進めることが求められる国際会議の場では、各国が自国の立場からのみの話を始めないということです。

【ベルギー国会訪問】

     次に訪問したのは、ベルギーの国会でした。こちらではエコロの下院議員、ゾーエ・ジェノさんにご案内いただきました。 ジェノさんは25歳の時、エコロに有権者の風が吹き大躍進した際に国会議員になられた方で、現在は32歳。 とてもフランクにお話してくださいました。彼女の話の中で印象的だったのが、 「私たちは小さなパーティだからたくさんのNGOや機関、多くの人々とコンタクトをとる必要がある」ということでした。 この指摘は、これから私たちが同じ課題に対して向き合う際にとても大切な点であると思います。 やはり環境というテーマだけにかかわらず、様々な社会問題に取り組む人々と積極的に繋がっていかなければ、 自分たちだけが環境政党として浮き上がっていては本当の力にはならないということだろうと思います。 とても印象深いお話でした。

ベルギーの国会

 

ゾーエ・ジェノさん

【ツアーを通しての感想】 レポーター:ラガー(宍戸 大裕)

イングリッド・ベタンクールさんの巨大ポスター前にて

     「持続可能な未来」を求める緑の政治的アクションがおとぎ話に過ぎない祖国日本を抜け出して、既に現実的課題になっているヨーロッパの国々をこの目で実際に見、肌で感じられたことは私にとって今回の欧州ツアー最大の成果だったと思う。
     私はかねてより「保守」を自任するものであり、保守こそが現在の環境問題の危機に目覚めるべきであると常々思っていたのだが、今回初めてグリーンズの勢いに接したときに、自らの考えをある程度修正する必要があるのを感じた。
     環境問題の深刻化は従来の保革の論争や左右の弁別をまったく無意味なものにしている。つまり保守(右)は体制を保守することに浮き身をやつし、革新(左)は今や真に革新すべき何者も見出してはいない。つまり現在の既成政党は、刻一刻と深刻の度を増している地球環境問題に対して等しく有効性を欠いているのである。
      そこにあってグリーンパーティは、既存の政治のスタイルを変え、また現代において過去から継承すべきものと、断然改善すべきものとをはっきり理解しているのである。
     「先憂後楽」は政治家の最低条件だが、グリーンパーティのメンバーが「未来の憂い」を取り除くための行動にまっしぐらに進みながらも、また「みんなより後に楽しもう」などと控えめなことを言わず、自分たちが楽観的に今を楽しんでいる姿は、とてもすがすがしい印象を与えてくれた。
      彼らが時代に一番求められている政治家であることは、ヨーロッパでは既に証明されているのだ。
     日本を…。私に重い任務と、遠き道のりが課せられた。

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